
日本行政書士会連合会会員/東京都行政書士会所属
行政書士まつうら法務事務所

「著作権に関する」Q&A
著作権に関する業務を行う上で、寄せられたご質問やご相談の事例をいくつかご紹介致します。

Q1.
著作権とは何ですか?
A.著作権は、創作的な著作物に対して創作者に与えられる権利です。これには、文学、音楽、映画、絵画、ソフトウェアなど、様々な形態の創作物が含まれます。
著作権は、著作物の複製、配布、公演、展示、改変などの権利を著作者に独占的に認め、他者がこれらを行うには著作者の許諾が必要です。
Q2.
著作権はどのくらいの期間保護されますか?
A.著作権の保護期間は、国によって異なる場合がありますが、多くの国では著作者の死後70年まで保護されます。例えば、日本では、著作者の死後70年間、または著作者が法人であれば公表から70年です。保護期間が終了すると、著作物はパブリックドメイン(※)となり、自由に使用できるようになります。
※著作権や商標権、特許権などの知的財産権が存在しない状態、またはその権利が失効した状態のことを指します。


Q3.
著作権は自動的に発生しますか?
A.はい、著作権は著作物が創作と同時に自動的に発生します。特別な手続きや登録は必要ありません。ただし、著作権の存在を証明するために、著作物を登録することができる国もあります。登録は、第三者への対抗要件、特に法的紛争が発生した場合に有用です。
Q4.
著作権が ある作品を使用するにはどうすればよいですか?
A.著作権がある作品を使用するには、通常、著作者または権利保有者からの許可が必要です。許可を得る方法としては、使用許可契約を結んだり、ライセンスを購入したりすることが考えられます。特定の作品についての使用条件や許可の方法は、著作者やその代理人と直接交渉するのが一般的です。

Q5.

著作権と商標権の違いは何ですか?
A.著作権と商標権は異なる知的財産権の種類です。著作権は創作的な作品に対する権利であり、商標権は商業目的で使用されるマークや名前、ロゴなどに対する権利です。商標権は、商品やサービスの識別やブランドの保護を目的とし、商標を使用する独占的な権利を提供します。一方、著作権は創作物の複製や改変に関する権利を提供します。
Q6.
著作権侵害とはどういうことですか?
A.著作権侵害とは、著作権者の許可なしに著作権で保護された作品を不正に使用することを指します。これには、無断でのコピー、配布、展示、改変などが含まれます。著作権侵害が発覚した場合、著作権者は法的措置を取 ることができ、損害賠償や差し止め命令などの救済を求めることができます。

Q7.

著作権の譲渡やライセンスとは何ですか?
A.著作権の譲渡は、著作権者がその著作権を他者に完全に移転することを指します。譲渡契約には、譲渡する権利の範囲や条件が明記されます。ライセンスは、著作権者が特定の条件下で著作物の使用を許可する契約です。ライセンス契約により、著作物を使用する権利が他者に与えられますが、著作権自体は譲渡されません。
Q8.
自分の作品に著作権を表示する必要がありますか?
A.著作権は創作と同時に自動的に発生するため、著作権の表示は必須ではありません。しかし、著作権の表示(例:© [著作者名] [年])は、著作権の存在を明確にし、他者に著作権の存在を知らせるために役立ちます。また、著作権表示があることで、著作権侵害の抑止や著作権の主張がしやすくなる場合があります。

Q9.

オープンソースライセンスとは何ですか?
A.オープンソースライセンスは、ソフトウェアのソースコードを自由に使用、改変、配布できるライセンスのことです。オープンソースライセンスには、GNU GPL、MITライセンス、Apacheライセンスなどがあり、それぞれ異なる条件や制約があります。これにより、ソフトウェアの透明性、共有、協力が促進されます。